ある日突然「顎関節症」になりました。
しばらく歯医者さんで治療をしていましたが、なかなか改善しなかったため、総合病院の歯科口腔外科に紹介状を書いていただくことに。
総合病院では人生初のMRI検査を経験しました。
お医者さんから言われたことは「顎関節症は生活習慣病のようなもの」だということ。
これという原因を特定することができず、いろんな要因や生活習慣から引き起こされる場合が多いそうです。
また私の場合、完治はしておらず、現在もうまく顎関節症とつき合いながら生活しています。
今回は顎関節症の症状や、実際に行ったMRI検査や治療、対策などをまとめます。
目次
顎関節症になった時の症状
初めて顎関節症の症状が出たのは、何の前触れもなく突然でした。
朝起きると口が開かなくなっていて、指を縦にして2本ギリギリ入るか入らないかというくらいにしか口を開けることができませんでした。
その時は、約一週間程で少しずつ開くようになりました。しかしそれ以来、朝口が開かなくなるという症状を何度も繰り返すようになったのです。
口が開かなくなる症状が出るのは朝起きた時。
こめかみ部分がひっかかっているような感じで、これ以上開けると顎が外れてしまうのではないかという感覚に陥ります。痛みも伴います。
口が開かない日はご飯を食べるのも、歯みがきをするのも一苦労。
顎関節症になってから約2年。現在も症状に悩まされていますが、最初の頃と比べるとうまくつき合いながら生活ができるようになったと感じています。
顎関節症になった考えられる原因 3点
特にこれまでと変わった生活をしていたわけではありませんが、顎関節症になった原因をあえて言うなら、と思うことが3点あります。
- 舌を正しい位置に調整した
- 歯ぎしりがひどい
- 常に顎に力が入っている
詳しくご説明していきます。
顎関節症になった考えられる原因①:舌を正しい位置に調整
これまでと何か変わったことをしたか?と考えた時に、唯一思いつくのが「舌を正しい位置に調整した」ということでした。
顎関節症になった当時は、歯の治療で歯医者さんに通っていた時期でした。
その歯医者さんで指摘を受けたのが舌の位置。
「舌の先が上の前歯の付け根のすぐ後ろにあり、舌は上顎に広く触れている状態」
これが舌の正しい位置だそうです。
私の場合、舌の先が下の前歯の付け根辺りにありました。
そこで、その日から舌を上顎につけることを意識しました。
顎関節症になったのはそれから数週間後。
正しい位置に戻して顎関節症になったとは思いたくありませんが、唯一これまでと何か違うことをしたのは舌の位置の調整しか思い当たりませんでした。
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顎関節症になった考えられる原因②:歯ぎしり
一人暮らしの時は全く自覚していませんでしたが、結婚してから夫に歯ぎしりを指摘されるようになりました。
けっこう強い力で歯ぎしりをしているようです。しかもほぼ毎日。
私の顎関節症の症状は朝起きたら口が開かなくなっているので、この歯ぎしりが大きな原因になっているのではないかと思っています。
歯ぎしりの対策としてはマウスピースを作って、就寝時に装着しています。こちらはまた下で説明します。
顎関節症になった考えられる原因③:常に顎に力が入っている
こちらに関しては自覚しているのですが、顎にいつも力が入ってしまいます。
時間に追われている時、何かを早く終わらせたい時、集中して取り組んでいる時だけでなく、普段何気なく過ごしている時でも気がついたら顎に力が入ってしまっています。
顎の力を抜いて手で顎を動かすと、ガクガクと軽い力で動くそうですが、私が歯医者さんでやってもらった時は全く顎が動かずガチガチの状態で、顎に力が入っていることを指摘されました。
それ以来意識はしているものの、顎の力の抜き方については全くやり方が分からない状態で苦戦しています。
顎に力が入っていることが歯ぎしりにつながっているのだと思います。
顎関節症で行った2つの治療
顎関節症になってからしばらく歯医者さんで治療をしていましたが、改善する様子がなかったので、紹介状を書いていただき総合病院の歯科口腔外科へ通うことになりました。
歯医者さんと総合病院では以下の治療を行いました。
- マウスピースの作成
- MRI検査
実際に行った検査、治療をまとめていきます。
顎関節症の治療で行ったこと①:マウスピースの作成
マウスピースの作成は歯医者さんで行いました。歯ぎしりの対策です。
しかし、私は嘔吐反射がひどく、これまで経験した歯科治療の中でもこのマウスピースの作成が一番苦しいものになりました。
型を取る時間はほんの数分ですが、私の場合はこれが我慢できないほど苦しくて何度もやり直し、やり方を変えてもらったりしながらようやく作ることができました。
マウスピースを作るための型取りを少しでも楽にするための対策については以下の記事をご覧下さい。
最初に作ったのはハードタイプのマウスピース。硬いマウスピースです。
そのマウスピースを装着して寝てみたのですが、つけて寝た日は毎朝必ず口が開かなくなる症状になりました。
歯医者さんでその状況を説明すると、次にソフトタイプのマウスピースを作ることに。
しかしソフトタイプのマウスピースを装着しても状況は変わらず、総合病院の歯科口腔外科に紹介状を書いていただくことになりました。
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顎関節症の治療で行ったこと②:MRI検査
総合病院では、人生初のMRI検査を受けることになりました。
よくテレビ等で見るMRI検査の筒型の機械の中にただ入っておけば良いのだと思っていたのですが、「顎関節症のMRI検査は、身体を撮るのとは違って少し大変かもしれない」という先生からの一言で、不安が倍増してしまいました。
顎関節症のMRI検査は、口を開けた状態と閉じた状態どちらも撮る必要があります。
- 口を開けた状態で20分撮影
- 口を閉じた状態で20分撮影
まず少し硬い粘土のようなものが用意され、それを前歯で噛んで口を開けた状態にしたままMRI検査の機械の中に入ります。この状態のまま、頭も顎も動かさないように、極力唾も飲み込まないようにして20分待ちます。
その後は粘土を外して、口を閉じた状態で同じように20分。
顎を撮っているため、動かさないようにするのがかなり大変でした。
MRI検査の目的は関節円板の異常を調べるため。
関節円板と呼ばれる軟組織が通常の位置からずれると、口が開かなかったり、関節音がしたり、痛みが出たりするそう。関節円板が変形して酷い場合には手術が必要になる場合もあるようです。
私の場合は、関節円板がひっかかることでロックがかかった状態になり、口が開かなくなってしまうということでした。
手術は必要なく、その後は歯医者さんで作ってもらったマウスピースを調整してもらいながら治療を続けましたが。他は特にできる治療がないため、マウスピースの使用と生活習慣の改善で様子を見ることになりました。
顎関節症の現状は?
現在は引き続き、就寝時にマウスピースを装着していますが、マウスピースを着用した翌朝はほぼ毎日顎がひっかかっている状態です。
しかし最初の頃は顎のひっかかりがはまって元の状態に戻るのに数日かかっていましたが、今は朝起きた時に「あ、今日も顎がひっかかってる」と思いながら口を数回開けてみるだけで、カクッと顎をはめることができるようになりました。
たまに上手にはまらず、数日かかってしまうことはありますが‥
マウスピースをすると必ず顎がひっかかり、マウスピースをしない日は顎がひっかかることはないが歯ぎしりをする。どちらかを諦めないといけないということでしょうか‥(笑)
歯ぎしりで歯を損傷するのは嫌なので、顎は気になるもののマウスピースをつけるようにしています。
自分でできるストレッチ:あいうべ体操
歯医者さんで教えていただいたお口の体操です。
最近テレビ等でもよく紹介されている「あいうべ体操」。
名前の通り「あーいーうーべー」と口を大きく開ける体操。この体操は口呼吸を鼻呼吸へと改善させるためのトレーニング方法です。
上記にも書いた、舌を正しい位置に調整する時に教えていただいたのですが、あいうべ体操は顎関節症にも効果があるそう。
気がついた時に行うよう心がけています。
顎関節症の治療 まとめ
顎関節症になったばかりの頃は、どうやったら治すことができるのかを考えていましたが、先生から言われた「顎関節症は生活習慣病のようなもの」という一言に納得しました。
それからは顎関節症とうまく付き合っていくために、マウスピースの装着や、顎関節症に悪影響だと思われる生活習慣の改善に努めています。
顎関節症で悩んでいる方の参考になれば幸いです。